蘇東坡の東坡肉(トンポーロー)
−当代一流の政治家・詩人・書家−
■当代の名士、蘇東坡
今から約千年前、蘇の東坡は一代の政治家であり、詩人・書家として当代一流であり、文章家としても後世に多大な影響を与えた存在であった。
とはいえ、我々にとっては「東坡肉」に名を残した人といった方が通りがよい。
■東坡肉の由来
彼が杭州の地方長官だったときのこと。ある日、東坡は客人を招待するため、豚のモモ肉(スネ肉)を料理しようと大鍋に入れておいた。
ところが、東坡が「書」に夢中になって筆を重ねているうち、いつしか3夜4日に及んだ。フト気がついて大鍋を見ると豚肉がすっかり水を吸って、膨らんでしまった。捨てようかと思ったが、これに味付けして食べてみると余分な脂肪が抜けて正に珍味となった。これを客人にもてなし「東坡肉」が生まれたのである。
■日本の中華料理店でもお馴染み
この東坡肉が紅焼元蹄(豚ヒザ肉の煮込み)となり、各地の中華料理店のメニューに登場している。また、料理店によっては、「梅菜担肉」として出しているところもある。
【商売人東坡】
蘇州四大庭園の入口でチケットを買うと、そこに蝋細工の東坡(等身大)が鎮座している。後ろの子がヒモを操作してチケットに押印してはここでまた10元(160円)徴収する。驚くほどガメツイ商法だが、本人は全く澄まし顔で表情一つ変えずペタンペタンとサービスしている。
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【東坡肉の作り方】
1.生の豚の足を火で焼いて(あぶって)、毛をとる。
2.豚足を大鍋に入れ、柔らかくなるまで約2〜3日間冷水に入れ、その後八角、山椒、紹興酒などの調味料を入れて煮る。
3.煮付いた豚の足を器に入れ、スープを加えてもう一度蒸す(蒸す時、豚の皮を下向けにする)
4.この間に掛け汁を作る。鍋の中に塩、醤油、砂糖、澱粉、生姜、葱、大蒜、水、味の素を入れて作る。
5.蒸したこの豚の足を大皿に移し、素早く上記の掛け汁を掛ける。
6.以上で出来上がり。

