Q&A−技能実習編−
技能実習生に関して、よくある質問をまとめました。
ここにないものについては、お気軽にお問合せ下さい。
1.技能実習生に関する質問
2.技能実習生の保険に関する質問
・保険全般
・厚生年金
・雇用保険
・健康保険
・技能実習生総合保険(JITCO保険)
技能実習生に関する質問
Q.研修生と技能実習生の違いは?
A:研修生は技能・習俗・日本語の習得が特に重要であるのに対し、技能実習生は受入企業と雇用契約を結んだ労働者です。 そのため、技能実習生には労働基準法などの労働関係法令が適用され、残業や休日出勤も可能です。
Q.技能実習生の費用は?
A:2・3年目の費用については、技能実習生としてより高度の技術を身に付けて母国へ帰るのが目的ですので、基本は研修期間と変わりません。最低賃金法により算出しますので、職種・地域によっても変わってきます。技能実習生の技術レベルを加味して、移行の際に別途協議しています。
Q.実習生になったら、組合はいらないんじゃないの?
A:来日したばかりで右も左も分からない研修期間(1年目)とは違い、技能実習生になると日本の生活にも慣れ、言葉も不自由しなくなります。研修生の時と比べて生活範囲が広がるため、周囲をうろついている不法滞在外国人との接触があったり、それによって失踪したりと、事件・事故の発生する可能性が高くなります。
実際に、事件・事故の大半は技能実習期間中のものです。組合はそうした事件を防ぐため、また、受入れ企業で適切な管理が行われるよう、最低月1回は企業を訪問して、事件・事故の芽を小さなうちに摘み取ることが組合の最も大切な仕事となります。
技能実習生の保険全般に関する質問
Q.うちは個人事業だけど、労働保険・社会保険に入らないとだめなの?
A:個人事業であっても、常勤従業員(役員含む)が5名以上の場合は法人と同様の扱いとなり、保険に加入しなければなりません。
技能実習生も日本人労働者と同等の資格ですので、常勤従業員に含まれます。夫婦2人で経営していて、技能実習生が4名いる場合は、常勤従業員数6名となり、保険加入の対象となります。
Q.社員が誰一人保険には入っていないから、技能実習生も入れなくていいでしょう?
A:研修生受入人数の基準となる企業の従業員数は、労働保険(労災保険・雇用保険)に加入している従業員数となっています。そのため日本人従業員が一人も保険に加入していないと、従業員数0となり、研修生の受入れ自体ができません。
Q.知り合いの会社でも研修生を受入れているけど、保険には入っていないといっていたよ?
A:研修生・技能実習生の保険への加入は、入管法及び労働基準法によって定められたことです。保険に加入していないことが入管・JITCOに発覚した場合、企業及び組合は入管法違反として3年間の研修生受入停止処分を受けることになり、受入れている研修生・技能実習生は強制帰国となります。
当組合は政府三省認可の組合として、また入国管理局の代行機関としての性格を持っていますので、当組合から研修生を受入れる企業には、研修生・技能実習生の保険加入を徹底しています。
Q.社会保険・労働保険に入らないとどうなるの?
A:研修生・技能実習生の保険への加入は、入管法及び労働基準法によって定めらています。入管・JITCOに発覚した場合、企業及び組合は入管法違反として3年間の研修生受入停止処分を受けることになり、受入れている研修生・技能実習生は強制帰国となります。
Q.会社の業績が悪くなったから、社会保険・労働保険から脱退したい
A:技能実習生は入管法及び労働基準法によって、社会保険・労働保険に必ず加入しなければならないとされています。
また、会社の従業員が社会保険・労働保険から脱退すると、常勤職員数0人となり、研修生・技能実習生の受入れができなくなります。そのため会社が社会保険・労働保険から脱退すると、現在受入れている研修生・技能実習生を帰国させなければならなくなります。
Q.社会保険・労働保険の保険料は?
A:技能実習生の標準月額(残業代除く)11万5千円で計算すると、次の通りになります。
| 会社負担額 | 実習生負担額 | |
|---|---|---|
| 雇用保険 | 1,322円 | 920円 |
| 健康保険 | 4,838円 | 4,838円 |
| 厚生年金 | 8,972円 | 8,972円 |
| 合計 | 15,132円 | 14,730円 |
Q.従業員4人以下の個人事業でやっていて、現在国民健康保険・国民年金に加入しているが、これを社会保険・労働保険に切り替えた場合、本人の保険料は高くなるの?安くなるの?
A:国民健康保険料は住民税によって上下しますが、国民年金保険料は定額保険料で月13,580円となります。 前項で社会保険・労働保険料の技能実習生負担額が月14,730円(月額給与11.5万円の場合)となっていますので、技能実習生が負担する金額は、国民健康保険・国民年金を合わせた額よりも安くなります。
厚生年金に関する質問
Q.年金は帰るときに戻ると聞いたが、それは本当か
A:厚生年金には、「脱退一時金」という制度があります。
1.厚生年金への加入期間が6ヶ月以上
2.日本国籍を持たない者
3.日本に住所を持たない者
4.年金を受ける権利が発生したことのない者
以上の条件を満たし、所定の手続を行うことで脱退一時金を受け取ることができます。
Q.年金はいくら戻るのか
A:【脱退一時金の受給金額】
| 保険料納付期間 | 国民年金 | 厚生年金 |
|---|---|---|
| 6〜11ヶ月 | 39,900円 | 平均月額給与×0.4 |
| 12〜17ヶ月 | 79,800円 | 平均月額給与×0.8 |
| 18〜23ヶ月 | 119,700円 | 平均月額給与×1.2 |
| 24〜29ヶ月 | 159,600円 | 平均月額給与×1.6 |
| 30〜35ヶ月 | 199,500円 | 平均月額給与×2.0 |
| 36ヶ月〜 | 239,400円 | 平均月額給与×2.4 |
※厚生年金の場合は上記計算式で出した金額から、20%の所得税が引かれます
Q.技能実習生は3年経ったら帰るのだから、厚生年金に入るだけ無駄でしょう。年金もらえないんだから
A:万一後遺症の残る障害を受けた場合の障害年金、死亡した時の遺族年金は研修生・技能実習生でも受けることができます。障害・死亡時の家族のための保険と考えてください。
また、3年後に帰国してから申請をすることで、脱退一時金(厚生年金納付期間の平均月収の1.6倍)を受け取ることができます。
例えば基本給と残業代合わせて月15万円をもらっている技能実習生の場合、15万円×1.6=24万円を脱退一時金として受け取ることができます。※厚生年金保険料は、毎年10月に見直されます。(0.354%上昇)※2017年9月以降は18.3%で固定されます
雇用保険に関する質問
Q.雇用保険は失業保険を受けるためのもので、技能実習生には関係ないでしょう
A:万一技能実習生を受入れている企業が倒産した場合、技能実習生は失業者扱いとなり、代わりの受入企業が見つかるまでの間、失業保険を受けることができます。
健康保険に関する質問
Q.健康保険にはなぜ入らなければならないの?
A:研修生・技能実習生も人間ですので、怪我をしたり病気をしたりします。その時に健康保険に入っていないと、病院での治療費が全額自己負担となってしまいます。研修生・技能実習生にとって治療費は大金です。1度の治療で健康保険料と同額の支払いとなることもありますので、加入した方が研修生・技能実習生のためになります。
技能実習生総合保険に関する質問
Q.JITCOの技能実習生総合保険って何?
A:労災保険・健康保険が適用されない、第三者への賠償責任、技能実習生が病気や怪我で死亡したり危篤状態になったときの親族の送迎に要する費用が補償されます。また、病院で治療した際に発生する3割の自己負担分も、技能実習生総合保険が補償します。
Q.労災保険や健康保険に加入しなくても、JITCO保険に入ればいいんでしょう?
A:JITCO保険、即ち技能実習生総合保険は、公的保険(労災保険、健康保険)がカバーできない部分の補償のみとなります。そのため、労災保険・健康保険に加入していないと、通院時の治療費が全額自己負担となってしまいます。
JITCO保険・健康保険加入・・・・自己負担なし
JITCO保険未加入・・・・・・・・・・・自己負担3割
JITCO保険・健康保険未加入・・自己負担10割